例えば、あなたに問題や困難があり、そのため、前にも後ろにも、右にも左にも進めない八方塞りの状態に陥ったとき、あなたの思いもつかない方法で、解決の道が見つかったとしたら、そのときのあなたの喜びはどんなに大きいものでしょうか?
聖書には、そういった危機に一髪逆転した記事がたくさん載っています。
その中から1つの例を挙げましょう。
ご存知の方も多くおられると思いますが、映画にもなった「十戒」のクライマックスを紹介します。
紀元前の出来事です。イスラエル人(男だけ数えて約60万人)が、エジプトの地で奴隷として、過酷に働かされていましたが、神様が「モーセ」を遣わし、いろいろな奇跡によって、エジプトからイスラエル人を脱出させました。
しかし、いったんエジプトからの脱出を認めたエジプトの王は、脱出させたことをやはり後悔し、軍隊を率いて(王自身のえり抜きの戦車六百と、エジプトの全戦車を率いたと書いています)イスラエル人を追いかけました。
軍隊も武器も無いイスラエル人は、後ろからエジプトの軍隊に追い迫られ、目前には海が立ちはだかって、前にも後ろにも進めなくなり、連れ戻されてよりひどい待遇を受けるか、殺されるしかないという危機一髪に陥りました。
そのとき、神様からモーセに「あなたの杖を上げ、あなたの手を海の上に差し伸ばしなさい・・・」との指示がありました。
言葉どおり「モーセ」が杖をかざし、手を海に差し伸ばした時、海が真ん中で分かれて乾いた地ができ、その中をイスラエル人が通過しました。
そのあとを追って、エジプトの軍隊が海の真ん中で分かれてできた地を通っていたとき、海が元に戻り、エジプト人を飲み込んでしまったのです。
聖書には、シチュエーションはそれぞれ違いますが、他にもたくさんの危機一髪逆転の記事があります。
どのできごとにも、共通した事があるように思います。
それは
1 八方塞りに陥って、どうしようもない状態に陥った時
2 神様から「このようにしなさい」と指示されます。
3 それは、時に私たちの常識で考えられる範囲外のことです。果たして意味があるのか、無駄ではないか、
逆効果ではないのか、と思えるようなことを指示されます。
4 また、それは、今私が持っているものを使い、今できることを指示されます。
5 そのことを「神様のお言葉でしたら」と信じて言葉どおりに行う時に危機一髪逆転が起こるのです。
いまの科学の時代にそんな事が起こるはずがないと思われるなら、その否定的な思いによって逆転の奇跡はおそらく起こりません。
しかし、目には見えませんが、今も働いておられる神様はたとえ小さな信仰・行いでも、危機一髪逆転をすることが可能なお方なのです。
なぜなら、神様は自分の一人子の命を差し出されたほど、私たちを愛しておられるので、私たちに愛をもって必要な教育はされるものの、私たちの心身が完全につぶされてしまうような困難や問題を与えられないからです。
もしあなたが危機一髪の状態に陥った時、あなたにとって一番いい解決を神様に祈り求めましょう。
そして、「私は何をして解決を待てばいいか」祈り尋ねましょう。
神様はあなたを決して見捨てられません。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを
働かせて益としてくださることを私達は知っています。 聖書 ローマ8-28」