聖書から学ぶ「サラリーマンのこころえ」~上下関係編~



サラリーマンに限った事ではありませんが、仕事をしていく上で、避けては通れないものとして上司、部下(または雇い主、雇われるもの)という立場の上下関係があります。
上下関係は、新入社員から始まり勤続年数や実力などを重ね、徐々に立場が上にあがっていくものでそれぞれの段階におけるそれぞれの立場がありますね。

入社したての社員は、解らないことばかりで、上司にえらそうに怒られこき使われるだろうし、中堅社員は上司と部下から挟まれる事もしばしばだろうし、役員ともなれば、会社を運営し、社員の生活を守っていく責任感につぶされそうになったりと、どの立場であってもそれぞれに大変なものだと思います。

そんなこともあっても、やはり出世したい人もいれば、出世を諦めている人や、このままが楽でいいと思う人もおられるでしょう。
いずれにせよ、人生の半分くらいの年月の仕事生活を、どういう心構えで過ごすかは重要な課題だといえますね。

さて、「聖書」には仕事をする上での、とても大切な心得が書かれておりますので、上下関係の心得を中心に、色々な立場の人に合わせてご紹介しましょう。

新入社員~中堅社員の方へ

あなた方の間で偉くなりたいと思うものは、みなに仕えるものになりなさい。
あなた方の間で人の先に立ちたいと思うものは、あなた方のしもべになりなさい。
マタイ20-26~27

人はみな、上に立つ権威に従うべきです。神によらない権威は無く、存在している権威はすべて神によってたてられたものです。
したがって、権威に逆らっている人は、神の定めにそむいているのです。
そむいた人は自分の身にさばきを招きます。
支配者を恐ろしいと思うのは、良い行いをするときではなく、悪を行う時です。
権威を恐れたくないと思うなら、善を行いなさい。
そうすれば、支配者からほめられます。ローマ13-1~3

すべてのことについて、地上の主人に従いなさい。人のご機嫌取りのような、
うわべだけの仕え方ではなく、主を恐れかしこみつつ真心から従いなさい。
何をするにも、人に対してでなく、主に対してするように、心からしなさい。
コロサイ3-22~23

高い位置にある人のために願い、祈り、とりなし、感謝がささげられるようにしなさい。
それは私たちが敬虔に、また感謝をもって、平安で静かな一生を過ごすためです。
1テモテ2 1~2


 社長 役員 部長 取締役の方へ

あなた方の間で一番偉い人は一番年の若い者のようになりなさい。
また治める人は使える人のようでありなさい。
ルカ22-26

 すべてのサラリーマンへ

すべての真実なこと、すべての誉れあること、すべての正しいこと、すべての清いこと、すべての愛すべきこと、すべての評判の良いこと、そのほか徳と言われること、賞賛に値することがあるならば、そのようなことに心を留めなさい。
ピリピ4-8

小さいことに忠実な人は、大きいことにも忠実であり、小さいことに不忠実な人は、大きいことにも不忠実です。
ルカ16-10


これらのことを、要約すると「上司を心から敬い、また従いなさい。
そして立場が上に上がっていっても、えらそうに権力をかざしたりせず、いつも下の者のように働きなさい」と教えています。

イエスキリストは神の子であったのにかかわらず、その身分を捨て、私たちの代わりに罪人と呼ばれ、もっとも低いものとして十字架に架かって
死なれることで、私たちに見本を示されました。

どんな立場にあっても、このような聖書のみ言葉をこころに刻んでサラリーマン生活をしていく時、神様はその人を祝福してくださり、
その人にふさわしい地位と環境を与えてくださると信じます。