世界で初めのクリスマス物語

~プロローグ~

11月にもなると早くも日本中クリスマスムードになり、店ではクリスマス商戦が始まります。
クリスマスはサンタクロースがプレゼントを持ってくる日、ケーキを食べる日、キャンドルサービス、
恋人と食事をする日、また人恋しく思う日など、人それぞれ様々なイメージがあるようです。

しかし本当のクリスマスとは、イエス・キリストの誕生を祝う日なのです。

今から2千年以上前、すなわち紀元元年にキリストは生まれました。
イエスが生まれ世界の歴史が変わります。
紀元前をBCと言いますがビフォアークライストつまりキリストが生まれる前
ADはキリストが生まれた後という意味なのです。

~クリスマスの物語~

聖書を開くと初めてのクリスマスの様子が次のように書かれています。

紀元前、イスラエルの国はローマ帝国に支配されるようになっていました。

そのころのイスラエル国のナザレという田舎町にマリヤという女がいました。
彼女は将来結婚を約束した相手がおり、名をヨセフと言いました。
ヨセフはイスラエル王家の子孫でしたが、今はおちぶれて、王族の栄光の影もなく、
大工を仕事にしていました。
その頃の大工は石を積んで家を建るので過酷な肉体労働だったように思われます。

はるか昔から、救い主(イエス)は王家の子孫から生まれると予言がありました。
そのとおり、イエスは王家の子孫として生まれるのです。

ある日、天使がマリヤに現れ「神の聖い霊によって身ごもり、男の子が生まれます、
その子をイエスと名づけなさい。」と告げました。
マリヤは、処女でしたので「男の人を知らない私にどうして、子供が生まれるのでしょう。」
と答えましたが、最後は天使の言うことを信じるようになりました。

ヨセフはマリヤが結婚前に妊娠したことを知り、婚約を解消しようと思い悩みましたが、
その後ヨセフにも天使が夢で現れ、成り行きを伝えたので、彼はマリヤを妻に迎える決心をしました。

それから数ヶ月後、ローマの初代皇帝アウグストから全世界の人に、
自分の生まれ故郷に帰って住民登録をするようにという勅令が発せられました。
これは歴史的な事実であると証明されています。

その為、婚約者のヨセフは身重のマリヤをつれて、生まれ故郷のベツレヘムという町に
帰ることになりました。
彼らが出発するときには、すでにいつ子供が生まれてもいいような体の状態でしたが、
ローマ皇帝の命令には逆らえませんでした。

やがてベツレヘムに着いた二人でしたが、住民登録のため人々があふれ、なかなか泊まる
宿が見つかりません。その上、赤ちゃんは今にも生まれそうです。
ヨセフはマリヤと子供の為に必死で宿を探しましたが、結局二人が泊まる宿屋が見つからないままで、
緊急に家畜小屋を貸してもらい、その家畜小屋でイエスが生まれました。
マリヤとヨセフは家畜のえさを入れるおけにイエスを布につつんで寝かせました。


さて、その夜ベツレヘムに羊飼いたちが、野宿で夜番をしていました。
そこへ突然天使が現れ、周りを照らしたので、羊飼いはひどく驚きました。
天使は「怖がることはありません。今日この町であなた方のために救い主が生まれました、
あなた方は、その子を見つけます」と言いました。彼らは大急ぎでヨセフたちを探し
はたしてそのとおりになったのでした。

しばらくして、東の方の国から3人の天文博士たちが人一倍輝く星に導かれて、
ベツレヘムへやって来ました。
星はマリヤの泊まっている場所の上に泊まったので、その場所を難なく見つけ、イエスを拝み
博士たちの大切な宝をプレゼントして国に帰って行きました。

~エピローグ~ イエスが生まれた目的

なぜ今日も世界中の人がクリスマスをお祝いするのでしょう。
それは、神がクリスマスの日にそのひとり子をこの世に送って下さったという知らせは
私たちにとって、とても良いニュースだからです。

事実33年後にイエスは私たちの罪の身代わりとして十字架にかかって死なれました。
私たちは罪をもったままでは天国へはいけません。
しかしイエスがすべての人の罪の身代わりに十字架刑で死なれ、
そのことを信じる者は、罪が許され天国にいけることが出来るようになるという、
私たちの救いの道を用意されたのです。
その始まりとなるのがクリスマスなのです。

私たちの罪とは何でしょう、刑務所に入れられるような罪だけが、罪ではありません
うそをつく事、親に背くこと、殺意、ねたみ、等 何よりも神を神として認めない生活なのです。
このような罪を生まれて一度も犯したことが無い人はいるでしょうか。

父なる神は、そのひとり子イエスを罪の身代わりにされたほどに私たちを愛されています。
これはイエスを信じるものが、すべて救われるためなのです。

終わり